□ 解放



大学時代
一時はイベント業務人材派遣のようなことを
していた時期がありましてね、

それはレーザーを扱うお仕事でした。

武道館やらディズニーランドに
TV
かと思えばデパートの屋上とかスキー場、
花火大会の河川敷まで
ありとあらゆるところにレーザーを出す。

むっちゃ肉体労働なんだけど、
とにかくスケールの大きい仕事で、
次は一体なにが出るかと
毎回楽しみでもありました。

レーザー光線っていうと
スペシウム光線と大差ないかんじですが、
ほんとに火がついて燃えますからねぇ〜
シャレじゃない(失明の危険もあるし)。

しかしその恐るべきパワーを
空に向けて撃った時の解放感のすばらしさ、
ちょっと口では言い表せないくらい凄い!
kast
(C) KAST

なんとなくそういうことを思い出していたら、
その解放感ってヤツを味わえるのって
かなり贅沢なことだと気が付いた。

美味しいもの食べたり
温泉に行ったりというリラクゼーションは
ごく普通になったけど、
そういう動的な解放じゃなくて
な〜にもしない自然であるがままの解放って
なかなか得られません。


音楽でいうと制約の無い中での制作ってことかな。
普段制約が当たり前の状態で作っていると、
いざ解放しようとしてもこれがとても難しい。

身体や頭の中をフリーにすることが
こんなにも大変で、でもとても贅沢なことだ
っていうことに気づいたのは、
音楽でお金をもらうようになって
かなり経ってのことです。

その上日本にいると
その土地面積的な制約で、
どうしても動きや考え方が
小さくなる気がします。


だからって作る音楽まで
縮こまってちゃいかんのだが、
産まれ育った家の天井の高さが人間に与える影響も
少なからずあるようですし、
ここで生きている以上それは仕方のないこと。


であれば、あとは
自分の内側に
どれだけのスペースを作れるか。

スペース
...
つまり余裕とかゆとり。


kast
[2003/7/7]