□ 『圧縮音楽』
MP3といえば
もはや音楽のことと説明しないでもいい程
世の中に浸透しているようです。
普及目覚ましい多くの携帯音楽プレーヤーも
このへんのフォーマットを使用してて、
その謳い文句は
数千曲をこの小さなボディーに納められます
ということで見事に一致。
そうね確かにその通りなんだけど、
一つ気になるところがある。
音質は『CDクオリティ』だというが、
16bit 44.1KHzという数字だけのことであって
ホントは全く違うものです。
数千とかそれだけ多くの曲数を入れるために
音が犠牲になっているということは
あまり触れられてない。
ずーっと昔、
初めてウォークマンを聴いたときのこと。
それまでスピーカーから聴くことはあっても
ヘッドホンで聴いたことが無かった私は、
スゴく近くに音楽を感じられるという
その魅力にココロ踊りました。
実際ステレオできちんと音を聴くためには、
スピーカーと自分の位置や部屋の状態など
いろいろ条件が整うことが必要で、
一方ヘッドホンは耳に密接するため、
影響するものが少なく録音された音を
ストレートに聴くことができます。
その密接状態で圧縮された音楽を聴くとどうなるか。
ラジカセなんかよりストレートに
音のクオリティーが出てしまうわけで、
結果「音が悪い」という感想を
ユーザーが持つのは当然ですよ。
ま、携帯プレーヤーが
音悪いっていうのはいいんです。
残念なのは本来その曲の持っているパワーが
すべてリスナーに伝わらないということ。
音楽のパワーは音質によるところも大きい。
しかしながら今現在ダウンロードで購入する音楽は、
CDのそれとは違うものということは
消費者には伝わっていないんじゃないかな。
曲の価格が安いのにはちゃんと理由があるんだよお!
その状態を少しでも改善するために
iTunesのエンコーダの一つとして採用された
Apple Losslessというフォーマットは
評価に値します。
データのハンドリング性とコスト面もあるだろうから
あまり宣伝してないけど、
これから自分のCDをエンコードして
音楽ライブラリを作ろうと思っている人は、
このエンコーダを使うことをオススメしたい(※)。
しかし今に携帯電話が
音楽プレーヤーになってしまったりするんだろうが
一曲の重みがその圧縮サイズと共に
さらに減っていく様な気がして
なんだか切ない。
※ Apple Losslessはデータ量が大きいので、iPodに入る曲数も減ります。またキャッシュメモリをオーバーしての再生となるときに音飛びが発生しやすくなるという報告もあるようです。ただ、このへんは将来のプレーヤーの進化で改善が期待できるので、再度大量の曲のエンコード作業をしなおすよりはいいかなと思うんだが。
[2004/10/25]