外のスタジオでレコーディングとなると大抵長丁場。特にスタッフは自分の作業があるなしに関わらず、ひたすら缶詰状態になることが多い。そんなとき出るのが「しーめ」の話。
ケータリング弁当の詳細比較から始まりラーメン・焼き肉・イタメシ等々、国内外問わずその話題の範囲は多岐に渡る。
さらに驚くべき事に大概その中の一人は食通といっていいほど食い倒れており、圧倒する情報量で話の内容をめっぽう濃いものへと昇華させてくれるのだ。雑誌の特集にそのまま載っけれるよなと思う程のこともあったりするが、残念ながらその内容はレコーディングが終わる頃には大体忘れ去られているものである。そんなわけで料理情報誌のライターさんは知り合いアーティストのレコーディングで情報収集して、CD発売と同時に紹介するのもよいのでは。
そのうち「しーめ」関係が一巡すると、温泉やらリゾートやらに移る傾向も見逃せない。これもまた普段人目を忍んで行く性質のある方々の話題だけに、かなりマニアックなところだったりして面白いのだ。ここまでくると話の内容についていくのでいっぱいいっぱいなのが悲しいが、TVの旅行番組よりも行ってみたいと思わせるレポートの巧さはみな一様で、そうやって飽きずに待ち時間を解消できるのもワザの一つなのかも。
また、レコーディングが長引きだして、空気が溜まってくるとき下ネタ系に行くのもお約束。女性アーティストが先に上がった後H系入るのもままある。しかし一旦ハマルと”何を話しとるんだ我々は”というパターンもあり得るだけにどこで切り上げるかがむずかしい。丁度話の佳境あたりに「ではミックスチェックいきましょー」と入れるのがいちばん美しいのだが。
まぁ決してそれだけでなく、他にもいろいろと話題には事欠かないレコーディング。ただ、「あそこのお店すっごい美味しいんだよ〜」って話をした後に出てくる仕出し弁当は、実にかわいそうである。
2002/7/8
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