むかし録音ばなし 〜 3

すでにサンプラーは使っていたが、自分にはずっと気になっている機材があった。
samplecell
Macの中にサンプラーを内蔵してしまうSampleCell。
そしてAudiomediaというハードディスクレコーディング用のボード。

今でこそ多くのメーカーが多種多様なラインナップを揃える分野だが、そのころは完全にdigidesignの独壇場であった。

当然価格は高く簡単には手が出なかったが、シーケンサーをLogicに乗り換えるきっかけで思い切って購入。

32Mメモリのサンプラーと4Trのオーディオチャンネルであったが、一気に自由度が広がった。

CD, DATともデジタルで接続でき素材の取り込みには大いに活躍したが、まだハードディスク自体が高価なのもあって、曲全体を取り込んでの処理は厳しかった。

しかしブレイクビーツを切り出すRecycleというソフトと共に、このシステムはかなり長く使い込んだ。今考えても、この時期のオーディオハードウェアは相応にお金がかかっていたのか、安定性に優れていた気がする。
世の中には単体で動くハードディスクのレコーダー(HDR)も出てきていた。ある時スタジオでSaxを録る必要にかられて、Vestax HDR-V8というのを手に入れた。音も良く、ゴールドのパネルに木製のボタンというかなり変わった風貌にも惹かれたんだけど、こいつの操作性の悪さには最後まで慣れなかった。
vestax

最後はオークションで引き取ってもらったよ、ベスタックス万歳。

単体機は他にRoland, Fostexのも使ったことがあるが、Macでのオペレートに慣れるとできれば作業したくない環境である。

中学のとき「録音できるCDなんてあるわけないよね〜」なんて冗談で話してたらホントに登場しちゃって吃驚したCD-R!!
初めてニュースを聞いたときは耳を疑った。

同時期、市販CDを直接Macに音データとして取り込むソフトも出たりして、いつかCDコピーし放題で問題になるかなーと漠然と思ったりもしたが、それより自分の作った曲がCDになるという方に興奮を覚えた。

しかしその当時まだPC上でマスタリングなんて夢の話だったから、なんでこんな音がショボいんだという壁にぶち当たったりね。。。
2004/11/6

『夢の世界』
むかし録音ばなし 〜 2

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