君が代 …
君が代のカバーなんかいったい誰が聴くんだ?
欧米人にしてみりゃ日本の国歌なんて興味ないだろうし、日本人にとってはモヤモヤ感満載、アジア圏のイメージなんて最悪でしょ?だいたい君が代カバーなんて、政治メッセージでもあるんですか?とか。
実はそんなことを一切全く気にせずに、夏のオリンピックの前に曲は殆ど出来上がっておりました。
でいざ出す段になって、そんなことを気にしなきゃいけないほど、日本の国歌、日本の立ち位置の不安定さを改めて認識したのです。ミュージシャンが日本を代表する曲を演奏する事は、そんなに大層なことなのか。
でも、今のタイミングで作りたいと思ったのにも、やっぱり理由はあって、どうでもいい曲でないことは百も承知。自分の中でずっとずっとやりたかった曲の中のひとつであります。
そこから数ヶ月経って、いざリリースとなったら、やっぱりいろいろと考えました。
「反響を知りたいんだよ」って言ったものの、無反応でスルーされることもあるだろうなと考えました。
「ふざけんじゃないよ」 って言われる事もあるかなとも考えました。
そんなメンドクサイ曲カバーしてどーすんの っていう気にもちょっとなりました。
でも。アメリカ国歌が曲としてどんなに格好良かろうと、カバーする気は起こらないわけです。君が代のあのメロディーがいいわけです。
映像クリエイターの石川さんが、視覚的なメッセージを加えてくれて、それもまた深いストーリーとして加わりました。出すしかなくなりましたw
ホントは8月に出したかったんだけど、さすがに政治的な意図を感じられるかもということから、翌月の平和の日に出す事にしました。
さてそれから半月ちょっと。なにげなくサイトを見ていたら、いつもは反応など殆ど無いBandcampで君が代の「いいね!」がとっても伸びてました。
!!!!!!
わわわわ ってなりました。iTunesをみましたら、いままで一番人気の曲の3倍の伸びになっていました。
これは勿論iTunesジャパンでの話です。他の国では他の曲と大差ないです、当然ながら。
日本のみんながどんな気持ちで買って聞いてくれるのかはわからないけど、とっても熱い気持ちになりました。あの曲自体はクールなつもりですが、とってもHOTです!
いままでも、時として自分の想像を超える事が起きていることがあって、今回の君が代はまさにそれな気がしてます。そしてTSUKIYOI自身にもそんな感じのことが起こっているようです。まだよくわかりませんが。
TSUKIYOIは「マイムマイム」と「君が代」をレパートリーに持つ希有なユニットになりました、これからもどうぞよろしく。
そして、この君が代を自分の高校の仲間で、いまこの国を第一線で守る仕事に就いている貴方に敬意を表して送りたいと。ありがとう。
2012/10/11
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