Macばなし 〜 1 (Macintosh IIcx)

初めてMacに触ったのは、福岡で大学浪人生活を送っていた頃だったかな、それまでもCanonのショップとかで画像をいじるっぽいソフトが動いてるのは見た事あったんだけど、そこで触ったのは白黒画面なのにディテールまで美しく整った画面が表示されてるコンパクト型のコンピュータ。で、そいつが「かっこっこっこ」って音を出してたのと、しばらく離れてると花火が打ち上がってたのを覚えてる。

macSE
今思えばそれはMacintosh SE上で動くパフォーマーとスクリーンセーバーであったのだが、当時はそんなことも知らず、「えっあれがMacだったんだー」という位の知識でしたね。でもそこで見た感覚には〜今後おそらく味わうことのない〜不思議な興奮と魅力が詰まってて、これはきっと離れられないなーという予感が・・・。
というわけで使う前からなんだかもう一目惚れしてる私は、大学受験で東京に来た時も受験日程より多くの楽器屋を巡っては、その画面に見とれて(見とれるだけ)試験どころではなかったりとか、知らないわりにやたら質問するやーなガキでしたが、おかげでちょびっと詳しくなって帰ることができました。(まぁ案の定受験の方は惨敗)

それでもやっと大学が決まり上京して半年くらいたった頃かな、Macが欲しくて欲しくてしょーがなかった私に、T-Zoneからのセールのお知らせ。SE/30が超特価で出てるわけですよ。

おっしゃ買うしかないと気合い入れてると、隣にいた友人が「それね〜買うならこっちにしたほうがええやんね〜」と違うヤツを指さしてる。どうやらカラーディスプレイのモデルらしい。ディスプレイ一体型にメロメロな私にはカラー表示なんかどうだってよかったのだが、その友人はそれこそ無茶苦茶コンピュータに詳しいヤツだったので、信じてそっちを買うことにした。

それがMacintosh IIcx!Macintosh-IIcxそのころのIIシリーズといえばIIfxを筆頭にむっちゃ高嶺の花だったのだが、この時にとんでもない無理をして(確か60万くらいした)買ったおかげで、このマシンはその後かなりの長期間に渡って私の制作の全てを担ってくれることになるのです。

てなわけでようやく手に入れたMacでしたが、当時の知識は、有名ソフトの名称と電源の入れ方程度。一つ触るたびに見るもの聞くもの全てが新しい、いや楽しい!

ゴミ箱の存在だって知ってはいたが、空にするとセサミストリートのキャラクタが歌いながら出てきて手を振ったり(The Grouch)、
単純に背景(今でいう壁紙)のパターンを変えてるだけで一日遊べてしまったりなんて、今では考えられないかも知れないけど、とにかく全てがポップアートの世界でした。

今のOS X時代のMacに抵抗を感じるユーザーは、その頃のMacの存在を知っている人達かも知れませんです。

というところで続きはまた。。。
なんか長編になりそうだ。
2003/5/16

Macばなし 〜 2 (Macintosh Quadra700)
リバーブだいすき

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